言葉の遅れとは

言葉の遅れとは

言語発達遅滞とも呼ばれ、言葉の理解、表出力(話し言葉等をする能力)が年齢相応にできていない、つまり大幅に遅れている状態のことです。

どのような状況が言葉の遅れとされるかについてですが、例えば1歳半までに意味のある単語を話すことがない、一般的とされる2~3の言語が理解できていないということが挙げられます。
また2歳くらいまでに簡単な言語による指示に従えない、3歳までに二語文(2つの単語から作られる文)で話すことがないとなれば、言葉の遅れの可能性が考えられます。
ただ子どもの発達、とくに乳幼児期は個人差が大きく、自身の性格や環境など様々な要因もあるので、原因を特定することは容易ではありません。

原因について

なお、言葉の遅れがみられる原因は、ひとつではありません。主に以下のようなことが挙げられます。

1つ目は言葉を理解しているが発語がない場合。

この場合では、内向的な性格で積極的に話をしない、同居する家族などが、子どもが言葉を発する前に慮って行動をすることで、わざわざ話す必要がなくなるといったことによって言語発達が遅れるということがあります。
このような場合は、単に表出力が遅れているだけで、言葉の内容は理解しています。
多くは年齢が上がるにしたがって問題なく話せるようになります。

2つ目は言葉の理解がなく、発語もない場合。

この場合は、知的発達の遅れ、自閉症スペクトラム症、てんかんなどが原因となる場合があります。

3つ目に聴力に問題があって言葉の遅れがみられる場合もあります。

先天性の感音難聴がある、子どもが発症しやすい滲出性中耳炎に罹患し、伝音性難聴がみられるなどして、耳から言葉を覚えられなくなることで言語発達遅滞に至ることもあります。